4月, 2017年
平成29年度 技修レポート(アビリンピック金賞 インタビュー編)
国際アビリンピック金賞受賞記念特別インタビュー
高山 この度は第9回国際アビリンピック金賞受賞おめでとうございます。
栁本 ありがとうございます。宜しくお願い致します。
高山 アビリンピック受賞は今回が初めてではありませんよね。
栁本 国内アビリンピックは3回目でようやく金メダルを獲得し、国際アビリンピックへ出場する事になりました。よって国際アビリンピックは初めてとなります。
高山 なるほど、技修会広報としても国内の活躍についてもっと会員に伝えるべきだったと反省してます。アビリンピックについてあまり知らない人も多いかもしれませんが、競技内容や雰囲気はどんな感じなのでしょう。
栁本 国内アビリンピックはレジンジャケットクラウンと配列のコンビネーションです。国際アビリンピックはメタルボンドとワックスアップでした。競技のある日から1ヶ月前に選手へ発表するのですが国内は使用する材料(メーカー)が分かるのに対して国際では競技のある日の前日まで告知はありませんでした。
高山 国内と国際では違いがあるのですね。マテリアルは結果に大きく影響すると思いますが、国際ルールは出たとこ勝負ですね。
栁本 そうですね。国内、国際でもそうですが選手同士ピリピリします。国際はそれ以上に国と国の戦いというような感じでしたね。
高山 まさに国際競技!考えてみれば技工士もアスリートですよね。体調管理からモチベーション管理、訓練メソッド‥気合いもパフォーマンスに影響しますね。
栁本 はい、怯んだら負けると思い日本の技工士というプライドを持って競技に臨みました。多くの選手とは仲良くなりましたが、日本と国際的問題を抱えた国とは最後まで打ち解けることはありませんでした。
高山 なるほど。内閣総理大臣賞として安倍首相から祝福された事も意義深い事かもしれませんね。この受賞を通して将来のビジョンなどに影響はありましたか?
栁本 鶴見大学歯学部歯科技工研修科を卒業してケイ・ワークスに入社し、今年で8年目になります。入社したての頃は初めての就職先で、右も左も分からない状況でしたので、多々苦労もありましたが周りの人の支えがあり目の前の仕事に集中できたと思います。こうして中堅の域に入ってもっと新入生が働きやすい環境を作って行きたいというビジョンができました。
高山 栁本さんに挑戦するアスリートな後輩が挑んでくるかもしれませんね(笑)最後に技修会員に一言お願いします。
栁本 賞を頂く事が出来たのは鶴見大・技工研修科で学んだ技術、知識や同期、先生方のおかげ様と言っても過言ではありません。今後も同窓会で刺激をもらいながら精進してまいります。
高山 改めてアビリンピック受賞おめでとうございます。取材へのご協力ありがとうございました。
栁本 ありがとうございました。
~ プロフィール ~
栁本 佑(35期生)
2010.3 筑波大学附属聴覚特別支援学校歯科技工科卒業
鶴見大学歯学部歯科技工研修科に進み、基礎課程、上級課程を修了
2012.4より歯科技工所 有限会社 ケイ・ワークス勤務
2013年第34回アビリンピック千葉大会 歯科技工競技 金賞
2016年第9回国際アビリンピック・フランス大会 歯科技工競技 金賞